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七色厄除けの言われ
@ 仏教に「七難即滅、七福即生」と云う言葉があります。
  これは「七つの災難がたちどころになくなり、七つの福(幸せ)が
  たちどころに生じる。」と云うものです。又、「七色」と云う言葉には
  「七つの色」と云う意味のほかに「七つの種類」と云う意味もあります。
  これらの場合の「七」の意味を考えると七つもしくは七種類と云う、
  単に数の「七」と云うだけでなく、大きな意味で「すべての種類」・
  「全部」と云う意味にもとることができます。「七変化」の「七」も同じです。
  つまり「七難即滅」は七つの災難がなくなるという意味ではなく
  「すべての災難がなくなる」と云う事です。
  以上のことを考えると、七色のものを持つと云うことは、
  すべてのものを持つと云うことになります。
  A もう一つ、これは密教の経典「大日経」に記載されていることですが、
  色には色々な意味「御利益」があります。たとえば「白」は「息災」、
  「赤」は「降伏」、「黄色」は「増益」、「青」は「敬愛」と云った具合です。
  そしてそれぞれの色にはすべて仏様が宿っていると考えられています。
  この事柄を示す例としては大漁旗などの「五色(ごしき)旗」やお寺等の
  「五色幕」、また鯉のぼりの「吹き流し」なども「五色」になっています。
  七色であれば七つの意味があり、そして七つの仏様が宿る。
  と云うことになりますが、@の意味も考え合わせると、すべての意味
  「御利益」があり、すべての仏様が宿ると云うことになります。
  これを日本人独特の風習で人生に節をつける習わしがあります。
  わかり安くいえば厄です。それでこの厄年と七色の厄除けが
  かみ合い、厄年の方への贈り物として最適だとされています。





革の断面です。弊社の左側の物は革全体が黄色く染色されています。1方、右側の他社の革は
表面だけ染色されています。これは染色の工程でこの差が生まれます。

芯初め
大きなミキサー車のような太鼓に、革と染料を入れて約6時間黄色に染め続けます。
革全体、芯を含めて7割〜8割革が黄色に染色されます
この段階で革に善し悪しがでてきます。


表面塗装
芯初めを終えた革は、次に表面を吹き付け塗装します。この2つの行程の手間の
かけ方で革自体の風合の違いがでてきます。
はじめの芯初めの行程をしっかり行わず、短時間ですませてしまうと
この吹き付けの行程で、かなり多い量の染料を吹き付けなくてはなりません。
逆に、芯初めの行程に時間をかけて、できるだけしっかり革全体を染め上げると
この行程がほんの微量の染料でまかなえます。
この行程で、染料が多いと革の表面に厚い膜ができ、さわった時ごわつきを感じ
また、余分な艶がでてき合皮っぽくなります。
弊社の黄色は、芯染めを特に時間をかけてじっくり染色しています。
その分この吹き付け塗装が、ごく微量の染料ですむ為、革本来の風合いが保たれ
もっちりとした革本来の風合いが保たれます。

芯初めに時間をかけているため、
表面塗装が少なく、革本来の風合いが
保たれている。
芯初めをほとんどせず、表面塗装のみで
染色しているので、表面に皮膜ができ
ごわつき感がある。

この加工の差が革をさわった時の、もっちりとした風合いにつながります。


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